首こりが及ぼす歯と顎関節への影響! 料理や食器洗い・睡眠時などは要注意!

皆様の元気と笑顔をサポートする、八王子の必殺仕事人こと、もみじ鍼灸治療室院長の小町です。
首こりもタイプがいろいろとありますが、特にスマホ首のように、首が前方に出る、または前に倒れるような姿勢から発症する首こりが、歯や顎関節に影響を及ぼします。
無意識に歯を食いしばっている
パソコンの画面を注視するなど、首が前方に出てしまう姿勢、またはスマホの画面を見るなど、視線が下がるために、首が前に倒れてしまうなどの姿勢が続くことで、無意識のうちに歯を食いしばってしまい、首のバランス不良や首こりにも関連します。
また調理・食器洗いなどの家事や、編み物・縫い物などの趣味で下を向くことが多い人、寝転がってテレビを見ている人、睡眠時の横向きの姿勢の人や枕の高さが高い方が好きといった人も要注意です。
いずれも、首が前に倒れる姿勢や横向きの姿勢になってしまい、自然と歯を食いしばってしまっていることに繋がり、たとえ、それが強く噛むといった力でなくても、積み重なることで、咀嚼筋のこりや首こり・首のバランス不良が生じてきます。
咀嚼筋
深頭筋と言われ、表情筋の内側にある筋肉です。また、表情筋と比較して、力が強く発揮することができる筋肉です。
咬筋・側頭筋・外側翼突筋・内側翼突筋の4つの筋肉で構成されます。
咀嚼筋の作用
学生時代に使っていた教科書から抜粋しました。
顎関節は頭蓋骨の一つである【側頭骨】と【下顎骨】から形成されます。
表や図3-6のように、頭蓋骨の側面及び底面から始まり、下顎骨に付着します。顎関節の動き(咀嚼)を行うため、咀嚼筋と呼ばれます。
ちなみに、コメカミとは、コメ(米)をカム(噛む)時に、側頭筋の収縮によって、目尻の外側が動くところから名付けられた由来があります。〔諸説あります。〕
図3-7のように、筋肉の作用(収縮)によって、顎の動きが異なります。
歯ぎしりが問題になる
睡眠中に起こる歯ぎしりは、内・外側の両方の翼突筋の痙攣によるものといわれています。
また歯ぎしりは寒い時(悪寒戦慄:おかんせんりつ)などにも発生します。この場合は、咬筋の間代性痙攣によるものです。
精神的ストレスも歯ぎしりを引き起こしてしまう要因の一つなので、自律神経を整える鍼灸治療を受療されることをオススメいたします。
二次的症状が生み出す原因になってしまう
歯を食いしばる、または歯ぎしりが起こることで、歯や顎関節に大きな負担がかかり、ダメージを与えます。
歯を食いしばったり・歯ぎしりにより、歯がすり減ったり、割れてしまったりします。
その他に、
歯の違和感、歯が痛い、物を噛むと痛い、歯がしみる、噛み合わせ、歯周病、歯茎が痩せる、歯槽骨(歯を支える骨)への負担、顎が痛い、肩こり、偏頭痛
などの二次的症状を生み出す原因になります。
咀嚼筋による顎関節への負担
咀嚼筋が動くことで、顎関節が動きますが、ずっと噛み締めていることで、顎関節自体にも負担がかかります。
硬い食べ物を回数多く、よく噛んで食べていない方は、顎関節の発達が弱く、更に影響力が高まります。
顎関節を開閉したり、前後左右に動かして、クリック音がする人。左右の顎関節の開閉に時間差がある人は要注意です。
一定方向で噛みやすい現象が、咀嚼筋のバランスを崩す
◆左右のどちらかで、頬杖を付いていませんか?(両方も違う意味で問題です。)
◆歯を抜歯して、バランスが崩れていませんか?
◆歯周病などで、どちらか一方の噛む力が低下していませんか?
一つでも当てはまったら。すでに咀嚼筋バランスを崩して、歯や顎関節などに負担が生じている原因になっています。
同じ方向で噛んでいると、首にかかる負担も左右アンバランスになり、偏った首こりを発症してしまいます。
そして、次の項に出てきますが、美容の問題にも繋がってきます。
咀嚼筋がこってしまうことで、顔にしわが入りやすくなります。
表情筋の内側にある咀嚼筋が固くなり、こってしまうと、表情筋の動きにも影響が出て、ほうれい線(豊麗線)などのしわが入りやすくなります。
一方向で噛んでいたり、抜歯されていると、ほうれい線の入り方に左右差が生じるなどの影響が出てきます。
私も美容鍼施術の経験上、鍼を筋肉に刺入する手応えが、左右で違うことがあります。その原因の一つに咀嚼筋の使う頻度が、筋肉の状態に反映されているからです。
そして、顔のむくみなども発症することで、顔が締まらずに大きくなります。
広頚筋〔デコルテライン〕にも影響する
下顎骨は広頚筋が付着する所(下顎骨の下縁)で、頚部の前面・側面を広く覆い、鎖骨を超えて、胸部上方の皮膚まで繋がります。
そのため広頚筋は首の大部分を占めおり、デコルテラインを形成する筋肉の一つです。
首の筋肉がこってしまうことは、広頚筋にも影響を及ぼし、顎関節の問題、しわの問題と繋がっていきます。
だからこそ、美容鍼においても、首こりのケア・首のバランス調整が必要なのです。
まとめ
このように首こりは、「歯」や「顎関節」にも影響を強く及ぼしてしまいます。
あなたが無意識に行なっている行動や姿勢、やらなくてはならない仕事や家事などの姿勢・動作での負担、なかなか解消できないストレスの積み重ねなどが原因になっています。
健康な歯と顎関節を守るために、また一本でも歯を多く残すために、そして若々しい表情で過ごすためにも、つらい首こりを鍼灸マッサージで解消をしましょう
追伸
歯ブラシの選定・歯の磨き方・口腔ケアと鍼灸マッサージも合わせて、ご覧ください!
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