牽引療法 効果について。首・腰など牽引療法を受けてらっしゃる方、必見です!

『牽引療法』という治療方法があります。
貴方は首や腰などの痛みで、『牽引療法』を受けたことがありますか?
首の症状や腰痛などで、当院の患者様も受けてらっしゃる方がいらっしゃいました。
牽引療法をgoogleにて検索すると…
“牽引とは大きく引っ張ることですが、その牽引を治療として用いる牽引療法の目的としては、骨折の整復と固定、脱臼の整復、関節疾患に対する関節の安静、疼痛の緩解、変形・拘縮の予防と矯正等、脊椎に対する局所の安静と免荷(脊椎牽引療法)が挙げられます。”
と出てきます。
このように、骨や関節についての症状に効果的な療法として用いられます。
今回のテーマ!
現在も症状の改善に牽引療法を行っている人がいらっしゃると思います。その中で効果が出ている方や、分からない方など、様々だと思います。
今回は牽引療法でも、筋肉や神経について考察していきます。
筋肉はストレッチ効果がある。
筋肉が伸ばされることにより、筋肉の緊張がほぐれ症状が改善します。
硬くなっていた筋肉内の血流も促進されるため、筋肉の細胞や神経に栄養や酸素などがより行き渡ります。
生活動作もしやすくなるため、余計なストレスも軽減していきます。
神経は順応する。
神経は順応します。
「順応」とは、“環境・境遇・刺激などに従って、自分の行動のしかたを変えること。適応。”(google調べ)
です。
「明るい所から暗い部屋に入った時に、しばらくの間見えなくなるが、だんだんと目が慣れて見えてくる。」(視覚)
「香水を付けているが、香りに慣れてきてしまい、量を付けすぎてしまう。」(嗅覚)
など、徐々に体が慣れてきてしまうのが【順応】です。
体を牽引することによって…
患部の神経が伸ばされることにより、痛みが感じにくくなる場合があります。これが神経の順応です
痛みを感じにくくなる場合には、最初の重さに慣れてしまうことで、徐々に牽引する重さが大きくなる場合があります。
また、最初の項のように骨折・脱臼など特定な急性的な症状には効果がありますが、慢性的な症状の場合は効果があるのかは疑問が残ります。
慢性的な症状になり筋肉が硬くなった状態であったり、経過により神経が順応し過ぎた状態であったりすると、牽引の重さを上げることにより同じ効果を引き出すこととなり、他の箇所への負担が大きくなる可能性があります。
腰のナチュラル牽引を実践!
私も高校時代に“ハンマー投げ”をしていました。
“ハンマー投げ”という競技は、ワイヤーのついた鉄の球を、体全体を回転させながら、遠心力とスピード使って、より遠くまで鉄球を投げる競技です。
腰に相当な負担がかかる競技が故に、腰痛に悩まされていました。
当時、病院に行き検査・診察を受けた結果、診断名は“腰椎椎間板損傷”でした。
治療といっても、冷感湿布とコルセットでの保存療法と練習量を少なくするといった処方でした。特に牽引療法を実施することもありませんでした。
ですが、目標のためには、練習量を少なくする訳にはいきません!
対処法として、練習量はそのままにして、脚のすねにU時型のフックがついた装具を付けて、懸垂の鉄棒に引っ掛けることにより、頭と足を逆さにして、コウモリのようにぶら下がっていました。
地球に重力がある
つまり、脚を固定した状態により、地球の重力を利用して腰部を伸ばしていた訳です。
しかし、当時、私自身はその効果をあまり感じられませんでした。
常に重力はかかっている
牽引療法をすると患部が伸びた感じがするのでしょう。
しかし、時間の経過とともに、地面に向かって重力がかかります。
頭部から脊柱(背骨)・下肢にかけては、立位・座位によって重力が常にかかります。
そのため、朝と夜とでは身長に差が出てきます。
経過を自ら確認しよう。
患部の箇所への影響は、
短期的な経過では、治療日においての牽引療法の実施前・実施数時間後の比較など
で確認ができます。
まとめ
今回は、患者様のご質問に私自身の体験談を加えて、改めて牽引療法について考えてみました。
牽引療法自体は、有効な療法です。
ただ個人差があることなので、患者様の症状や感じ方により、予後は変化していきます。
もし経過によって牽引の重さが上がってきたり、効果があまり表れなかったりしたら、一度、担当の先生にご相談されるのがよろしいかと思います。
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