冬至の日に、なぜ“ゆず湯”? これを食べて、キレイに厄払いする日です!

八王子の鍼灸マッサージの仕事人こと、八王子もみじ鍼灸治療室の小町です。
今年も、いよいよ冬至を迎えます。
冬至の日は、他の二十四節気の日と比べて、「ゆず湯に入る」「かぼちゃを食べる」など、その当日に行う昔からの風習が多くあります。
それは、何故なのでしょうか?
冬至とは…
二十四節気の一つで、北半球では、太陽が一番低い角度で日の出・日の入りし、南中高度も低いために、一年の中で昼の時間が一番短く、夜の時間が一番長い日です。
東洋医学的に考えると、一番【陰】が強まる日です。
その冬至の日に、ゆず湯に入る理由として、2つの理由があります。(※諸説あります。)
ゆず=「融通」
『融通』の意味は、「とどこおらず通ずること」「有無を通じうまく運ぶようにすること」があります。また「お金のやりくり」という意味も含まれます。
『融通が利く』という意味は、「その場その場で対応ができること」「臨機応変にその場に相応しい処置ができること」があります。
これから先も「融通が利くような生活を過ごせるように…。」との願いを込めて、ゆず湯にして入浴したという理由です。
冬至=湯治
冬至の日は寒いです。現代とは生活環境がかなり異なります。家や室内に入っても、火鉢ぐらいしか、暖をとることができない時代でした。
ゆず湯に浸かることより、体を温めることができ、体温が上がります。体についたホコリやバイ菌も落とすことができ、感染症なども予防します。また血流も高まるために、自然治癒力を高める効果があります。
またゆずの香りが、現代のアロマ的な要素も持ち、ゆっくりと湯船に浸かることができ、より心もリラックスできます。
そして、ゆずの香りがする湯気を多く吸い込むことで、鼻や喉に湿気をもたらします。鼻の通りを良くなることで、風邪の予防に効果が高まります。
このように、風邪などの感染症予防や、健康増進のために、ゆず湯に入るという理由です。
美味しく飲める「ホットゆず湯」の飲み方
- “ゆず”の果肉を、お湯で溶く
- “はちみつ”を入れて、味を整える
- ヤケドしないように、“ゆっくり”と飲みます。
ゆずの果肉には、ビタミンA(クリプトキサンチン)が豊富で、喉の粘膜を守るはたらきがあり、風邪の予防に効果的です。
またゆずの皮には、ビタミンCが豊富であり、水でよく洗い、香り付けの薬味などにして食します。
冬至の日には、「こんにゃく」を食べよう!
冬至の日には、かぼちゃを食べることの方が有名ですが、こんにゃくを食べることも知られています。
こんにゃくには、食物繊維が豊富に入っています。こんにゃくを食べることで、胃腸の働きが活発になります。
体の中に溜まった不要な物(昔は砂など、現代では主に大便や毒素)を排出しやすくする作用があります。
またコレステロールの上昇を抑え、カロリーが少ないため糖尿病などの生活習慣病の予防に効果的です。
冬至の翌日からは、「陽」が徐々に高まってくる!
このように冬至の日は、12月31日の大晦日や、2月3日の節分という、年間の節目の日であると同様に、陰陽の節目の日です。
冬至の日が【陰】の極まる日だとすると、冬至の翌日から翌年の夏至の日まで、【陽】が日毎に高まってきます。
「【陽】が高まっていく。」ということは、植物に置き換えると、「種をまいて、芽が出てくる。」という成長していく様子に例えられます。そのため冬至の翌日は、運勢なども活発に動き始める時期です。
その冬至の日に、こんにゃくを食べて“厄払い”、ゆず湯に入りながら、今までの疲労を癒し(“湯治”)、“融通”が利く生活を祈念して、過ごされてみてはいかがでしょうか?
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