痛みを感じなくなるのと、治るのは同じこと?

痛みを感じなくなるのと、治るのは同じこと?

先日、腰が痛い。と来院されていた方が、再来院され、こう言いました。

「先生、腰の痛みがなくなりました!もう治ったでしょうか?」

私は、「痛みがなくなったことはとても喜ばしいことですが、治った。とは言えません。」とお伝えしました。

痛みを軽減させる考え方には2つあります。

痛みを軽減させるという考え方には、大きく二つのことが考えられます。

【痛みの原因を無くす。】

骨や関節の変形など器質的なものは、元に戻ることが無いので、付き合っていくという表現が適切だと感じます。

これは原因となるその物自体を変える(例として、人工関節にするなど)など、器質的な物を改善させるしか方法がありません。

一方、機能的なものの例として、梨状筋症候群などがあります。

梨状筋症候群とは、「梨状筋が硬くなってしまったがために、坐骨神経を圧迫させてしまい、下肢に痛みやしびれを起きてしまった。」という症状です。

梨状筋自体を鍼灸マッサージにて筋肉の緊張緩和により、症状の軽減や消失が図れる治療を行います。

このようにその原因を除去することにより、症状を発症させないこともあります。

機能的なものとしてもう一つ、「筋力をつけたら、痛みを感じなくなった。」というケースがあります。

原因は、筋力だったといえる訳です。

何か手を加える治療ではなく、ベースとなる基礎体力(対象となる筋力の低下)が問題だった訳です。長く治療をしているとこういうケースにも遭遇することがあります。

しかし、このケースでは筋力の低下で痛みが発症して以上、年齢などで筋力が低下してしまうと再発する可能性が大きいので、力の維持するためのトレーニングなどを続けて行うように指導します。

【痛みを感じさせなくする方法】です。

痛みを感じることが無ければ、その人は快適に過ごすことができます。

それは例えば痛み止めなどで、一時的に痛みを緩和させることは可能だと考えます。でもこの状態では『治った。』とまでは言えないのでしょうか?

なぜなら、その箇所は改善していないからです。

あくまで痛みを停止させている状態であり、今後も痛みを軽減させるものが必要だからです。

例えば競技選手が「何としてでも、その大会に出なくてはならない。」という場合を除いて、日常生活を送る上では、リスクの方が高いと感じます。

痛みがある状態で何か動作できたり、運動できたりしてしまうために、原因となるその物自体に負担が大きくなり、現状よりも余計に悪化していくことも考えられます。

またその部位に限らず、他の部位まで負担がかかる恐れがあるため、別の影響を及ぼす場合があります。

痛みなどを発症してしまう要因はいくつかありますが、何が原因となるのかを見極める必要があり、それが治療に対するアプローチの手段です。

そのためには局所的な治療に加え、体質改善などの全体的な治療も必要ではないかと考えています。

治るとは、症状が再発しないこと

「治る。」という定義は、普通に日常生活を送る中で、「もう何もしなくても症状が発症しないこと。」ではないかと思います。

つまり、「家で腰痛体操をしています。」とか、「ストレッチをしています。」というのは、症状を発症させないための予防策であり、治ったとは言い難いと感じます。

定期的にケアやメンテナンスなどで、お体を整えていきましょう。

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