自動車運転事故は“スマホ老眼”も原因か!? 『深視力』が弱い人は気をつけろ!

自動車の運転免許を取得・更新する際は、視力検査に合格しなくてはなりません。
第一種普通自動車免許や原付免許の視力検査は、「ランドルト環(Cの字)」と「色覚異常検査」が実施されます。
ですが、その他の自動車を運転免許を取得・更新する際の視力検査は、また別の視力検査があります。
その視力検査とは…
貨物トラックなどを運転する第一種準中型・中型・大型自動車運転免許・けん引免許
お客様を乗車させるタクシー・バスなど旅客車を運転する第二種普通・準中型・中型・大型自動車運転免許・第二種けん引免許
では、「三桿法の奥行知覚検査機による深視力検査」を受けて、合格する必要があります。
深視力検査(三桿法)とは…
2.その3本の棒のうち、真ん中の棒だけが前後に動きます。(両端の棒は固定されています。)
3.前後に動いている真ん中の棒が、両端の棒と一致した時に、指先にあるボタンを押します。
4.この検査を3回実施して、平均誤差が2cm以内であることが合格条件です。
です。
検査を受ける方にもよりますが、検査機で検査を実施するよりも、実際の現物で行われる方がハッキリと確認できる場合があります。
ですが…、
この深視力検査。
真ん中の棒が動いている様子が分からない人がいます!
何故なのでしょうか?
『立体視』能力
屈折力、調節力、眼球運動、眼位、眼球の形などが、総合的に重なることで、奥行きの見え方が変わってしまうのです。
屈折力
近視・遠視・乱視
調節力
老眼、毛様体筋の疲れ、ピント調節能力
眼球運動
眼球を上下左右に動かす力、輻輳・寄り目(内斜視)、開散
眼位
斜視
眼球の形
眼球が球体ではなく、卵型のようになっている方がいらっしゃいます。
実際に眼球の形を確認した結果、「球体ではなく、卵型だった!」ことを知る場合があります。
原因としては、遺伝や眼球が形成される幼少時代の生活が影響していると言われています。
以上のことが…
機能的・器質的な要因が重なり合うことで、総合的に深視力が弱くなってしまいます。
長時間・至近距離でのスマホ
特に調節力という点では、昨今「スマホ老眼」という言葉があります。
「スマホ老眼」とは機能的な問題で、年齢に関係なく、長時間・至近距離でスマホの画面を見ていることで、毛様体筋が疲れてしまいます。
筋肉がこり固まった状態になり、筋肉が調整ができないことで、水晶体の厚みが変化できなくなり、ピント調節力が低下しまい、ピントそのものが合わなくなってしまう症状です。機能的な問題です。
そのために奥行きの見え方に問題が生じてしまい、いろいろな方向へ瞬間的に目線の切り替える車の運転時では、特に注意が必要になってきます。
スマホを長時間・至近距離で使用した後は、車の運転には十分にご注意ください!
ここが問題!
もしかすると、第一種普通自動車免許で車を運転されている方の中では、深視力が弱い方もいらっしゃるかもしれません。
運転している自分の見え方と、実際の距離とが合わないと、他の車や壁、物などに衝突してしまい、交通事故が起きてしまいます。
特にレンタカーなど、日頃のに慣れている車と違う車種に乗る時など要注意です。
こういう時も要注意!
特に一般的な生活に支障がなくても、目の疲れでも影響が出る“深視力”。
この時期は日差しが強く、海やプール、ゴルフなどに行くと、光の反射が目を疲れをより増加させます。
また帰りなど時間帯によっては、太陽の高さや夜など外の光の加減で視界が見えづらくなる時間帯があります。
そして旅行や外出など見知らぬ土地での運転、慣れない高速道路での運転、サンデードライバーなどによる運転などで、交通事故が多い時期になります。
まとめ
深視力は、総合的に要因により、奥行きの見え方に影響するものです。
そのためランドルト環(Cの字)による検査だけでは、分からない場合があります。
この深視力検査、機会があったら、検査されてみてはいかがでしょうか?
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