日本人の約4人に一人が患っている腰痛について

日本人の約4人に一人が患っている腰痛について

鍼灸マッサージを通じて、皆様の元気と笑顔をサポートする、八王子の必殺仕事人こと、鍼灸マッサージ治療室 もみじ鍼灸治療室院長の小町です。
みなさんは腰痛になったことがありますか?
今日は、腰痛について書いてみます。

2800万人が患っている腰痛

厚労省研究班の調査によると、日本人の約2800万人が、腰痛を患っているそうです。これは実に日本人の4人に一人が患っているということになります。
人間が二足歩行をするようになったことが、その原因と考えられていますが、人間に限らず、脚の短い犬でも腰痛を起こすといわれています。
秋から冬にかけて、ギックリ腰が多くなる季節ですので、皆さんもご注意くださいね。

腰痛の原因にも種類があります

腰痛には基本的にこのタイプに分かれると思います。

1)腰椎に原因がある場合
2)椎間板に原因がある場合
3)筋肉に原因がある場合
4)骨盤に原因がある場合
5)下肢に原因がある場合
6)ストレスに原因がある場合
7)体質的に原因がある場合
8)その他に原因がある場合
9)複合的に原因がある場合

腰痛の原因は何でしょう?

1)腰椎に原因がある場合

腰椎とは、腰の骨のことで、5つの骨で形成されています。基本的には腰椎は前屈・後屈・左右の側屈の動くがメインとなってきます。(回旋運動は胸腰移行部・骨盤が中心)腰椎に問題がある場合は、運動などで腰椎に負担がかかり分離してしまった(脊椎分離症:骨折してしまった)、腰椎自体が変形して痛みを引き起こしてしまう(変形性脊椎症)などがあります。

このタイプの人は骨自体に問題があるため、器質的な修復は困難です。ただ付着する筋肉の緊張を緩和させ、筋肉を緩めた状態で腰椎の矯正を行います。この筋肉を緩めないままでの矯正は、さらに骨や筋肉・軟部組織にに負担がかかり、さらに変形を助長したり、矯正しても元の状態にに戻りやすいと考えます。

2)椎間板に原因がある場合

椎間板は弾性繊維と呼ばれるコラーゲンなどで構成されています。椎間板に弾力がありますが、正常な位置から突出した状態が“ヘルニア”といい、神経などに触れた箇所によって、下肢の神経などに痛みやしびれなどが出現します。
神経に触れないうちは症状が出ないため、ヘルニアであったとしても神経症状は出現しないと考えます。「正しい姿勢をとる。」「体操を行う」ことで改善を図ることもあります。
“椎間板損傷”は椎間板に負担がかかってしまい、傷が入っている状態です。

※身長が低くなった人は要注意!

もう一つの問題は、年齢を重ねることで、椎間板に弾力が無い、椎間板が薄くなってしまっている場合によって腰痛を引き起こしてしまう場合です。椎間板の弾力がなくなると、衝撃が緩和されずに伝わるために、骨や関節・筋肉により負担がかかり、腰痛を引き起こす原因となります。
また椎間板が薄くなってしまうと、身長が低くなるので、よく分かります。
身長が低くなるには、「姿勢が悪い。(猫背・膝が伸びきらない)」「骨がつぶれている。」「椎間板が薄くなっている。」の3つが考えられます。
椎間板が薄くなってしまうと、衝撃を受け止める物自体が薄くなるので、骨や関節・筋肉により負担がかかり、腰痛を引き起こす原因となります。

3)筋肉に原因がある場合

筋肉に問題がある場合、「筋肉を使いすぎて疲労が重なる。」場合と、「筋繊維が切れて痛くなる。」場合があります。

「筋肉を使いすぎて疲労が重なる。」が原因の場合、同じ筋肉ばかりを使っているので、疲労物質が排出されずに溜まってしまっている状態です。
筋肉の緊張を緩和させて、血流を良くすることにより、疲労物質が排出されやすくなり、症状が緩和する目的です。
「筋繊維が切れて痛くなる。」が原因の場合、使わなかった筋肉を急に使い、身体能力よりも運動負荷が上回ってしまった場合に、筋肉の繊維が切れてしまった状態です。
筋肉は細い筋繊維の集まりなので、1本切れているのか、複数本切れているのか、束となって切れているのかで症状の度合いが変わります。

※腰椎捻挫の怖いところ=筋肉の挫傷と靭帯損傷

鶏肉をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、美味しく食べられる赤身の部分から、硬い白くなった筋の部分があり、二つ合わせて筋肉という形です。
赤身の部分でもお肉が避ける状態になります。束の中の筋肉の繊維だったり、束その物が切れてしまっている状態で、筋肉痛〜肉離れ:挫傷まで疾患名が違います。
靭帯も同様で、捻挫などで靭帯損傷と耳にされたことがあると思います。靭帯の損傷の度合いによって、ステージが変わります。
腰椎捻挫という言葉が出てきたら、腰椎を捻ってしまい、靭帯にどの程度か不明ではあるが、負担がかかっている状態と考えます。

4)骨盤に原因がある場合


腰部から骨盤に向かって“脊柱起立筋”や“腰方形筋”などの筋肉が付着しています。
骨盤のバランスが崩れると筋肉に負担が生じ、腰痛の原因となります。

●両脚をそろえて横に投げ出すように座る“横座り”をしてしまう人
●“あぐら”をかいて座っている人
●“正座”をすると足の裏にもう一方の足を乗せてしまう人
●椅子に座っている時に“足を組んでしまう”人
などが骨盤に弊害を持たれている人です。

左右対称ではなく、床や座面に対して崩して座る方が楽な人は、治療している中で、骨盤関連のバランスが悪いと感じます。骨盤に付着する筋肉は腰に限った話ではないので、腰部・臀部(股関節)や腹筋まで考えなくてはなりません。また下肢にも関するため、次項でご説明したいと思います。

5)下肢に原因がある場合

腰と股関節は、まとめて「腰臀部」という言われ方をします。
腰椎から股関節につながる筋肉があり、“腸腰筋”と呼ばれる大事な筋肉があります。腰椎のバランスが悪いとこの筋肉に弊害が起こり、腰痛や股関節痛が発症しやすくなります。
また下肢の筋肉が硬くなると、地面からの衝撃を緩和させることができずに、腰部に伝わるため腰痛を発症させる原因になります。

※肉離れ・足関節(足首)捻挫の捻挫の怖いところ

特に肉離れ、股関節痛や足関節捻挫を引き起こしている人は、歩行にクセが出ていることが多いので、下肢の筋肉により負担がかかってしまい、腰痛を発症することが多いと感じます。
これらのケガを経験された人は、「あとから後遺症が出るよ。」と言われる要因がここにあるのです。ケガを発症した時の適切な処置・治療がとても重要になってくるのです。

6)ストレスに原因がある場合

腰痛も“ストレス性腰痛”という時代が訪れました。肩こりと同様にストレス性から自律神経が乱れたり、知らないうちに自然と力が入ったりして、腰痛につながってしまう原因になります。
「ストレスをいかに解消する方法を自分自身でみつけられるのか。」これも健康でいられる方法であり、腰痛の予防策の一つです。

7)体質的に原因がある場合

東洋医学的に血液循環が滞り、冷えが強く出ると腰痛を引き起こしてしまうことが多くなります。「よく年のせいです。」といわれるものはこのタイプに当てはまる人だと思います。
体の中で燃やすエネルギーが低下しまい、いわゆる新陳代謝量が減少してしまっている状態なのです。これが東洋医学的に“腎”の働きが鈍る現象です。
あともう一つは“肝”の問題です。肝は血液に関する働き・性質なので、骨を栄養するのも血液、筋肉を栄養するのも血液、当然腰痛にも影響があります。昔からこの二つを合わせて『肝腎要(かんじんかなめ)』と言われていることから、『腰』という漢字も“要”という字が入っています。

8)その他に原因がある場合

臥床が多い人も筋肉を動かさないことがあり、筋肉の弾力性も低下、血流が低下するために腰痛の原因になります。特に過ごされている環境が多い日用品・生活用品には、その人に合った物を使用していくことも大事な対処策であり、予防策です。

9)複合的に原因がある場合

原因が一つのタイプですとそのタイプの改善方法を治療していきますが、複合的ですと、優先順位をつけて治療していくか、同時に少しずつ改善していくようにするのか、患者様の状態により判断することになります。

代表的な腰痛の症状

腰痛を主訴とする人は、坐骨神経痛のように下肢に痛みやしびれなどの影響が出ている場合があります。
また人間は胸椎から前側についている肋骨と、胸の前側で肋骨の間にある胸骨からなる胸郭に下側〜骨盤にかけて前側を腹部、後側を腰部等言う構成になっています。
腹筋や腰回りの筋肉に影響が出ると、胸郭が広がらず呼吸も浅くなる恐れがあり、新陳代謝が低下する要因にもなります。
新陳代謝とは細胞が生まれ変わる生理反応なので、低下し続けると体全体に影響を及ぼします。

血液循環+酸素運搬量 ≒ 新陳代謝の向上

体中の細胞に酸素を行き届かせることが、新陳代謝を高める一つです。日頃のケアによって、最悪の状況を回避できます。

治療の方法について

もみじ鍼灸治療室では、腰部の治療として、問診・視診を行った後に、触診にて体のバランスを確認した後、四診合算による総合的な判断で治療を行います。

腰だけの症状改善には局所的な治療(標治法)

「筋肉をあまり使わないで発症してしまった腰痛」に対しては、腰回りの筋肉の緊張を緩和させ、動かせる範囲を改善させながら範囲を広げていき、血流の改善と症状の軽減・消失させることを目的に治療していきます。
「筋肉を動かしすぎて発症してしまった腰痛」に対しては、動かしすぎた筋肉を中心に、筋肉の状態を改善させることにより、腰痛矯正にて本来のバランスを整えて、疲労物質の排出を促し、血流の改善と症状を軽減・消失させることを目的に治療していきます。
ここまでは局所的な対処法で標治法といわれる治療です。

全身の体質改善による腰痛治療(本治法)

前述の体質の問題になると、東洋医学的な体の体質を改善させる治療法の本治法を進めていかなくては、どちらかというと随伴的に腰痛が出現している状態なので、腰の症状の一気に改善するまでにはいかないと感じます。
即効性という治療法ではないため、じっくり時間がかかり、ゆっくりと変化させていく療法です。局所的な標治法と体質を改善させる本治法を併用しながら治療を進めていく必要があるでしょう。

手軽にできるセルフケアの方法

基本的に腰痛の患者様に対しては、その人その人で腰痛の成り立ちや性質が違うため、どれが良いのかというのは難しいです。私もその患者様に適した運動やストレッチを指導し、鍼灸マッサージ治療と治療の間をつないで、予防して頂いています。腰痛といっても、ある人には「腰をかがめる体操が良いですよ。」ある人には「腰を反らす体操が良いですよ。」と全く別な方向の体操をおススメすることはよくあります。

ただ一般的に言えることは、脚の筋肉や関節を柔らかくすることです。

★大腿部の後面の筋肉(ハムストリング)半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋をストレッチする。

1.床の上に両膝関節を伸ばした状態で座ります。(長座)
2.両股関節を15°ぐらい左右両側に開きます。
3.上体を伸ばしたい側に前へ倒していくのですが、つま先を内側に入れる(足首を親指側に倒す)と大腿二頭筋がストレッチされ、外側にする(足首を小指側に倒す)と半腱・半膜様筋がストレッチされます。

★ふくらはぎ〔下腿三頭筋:腓腹筋、ヒラメ筋〕の筋肉をストレッチする。

【第一法】
1.立った状態(立位)で伸ばしたい側と反対側の脚をやや大股分程度、前に出します。
2.前に踏み出した脚に体重を乗せます。この時に両手は前方にある膝の上に乗せて、かかっている体重を受け止めます。
3.伸ばされている側(後方側の脚)の足のつま先を内側(親指側)に入れます。

【第二法】
1.膝の高さの頑丈な台の上に、伸ばしたい方の脚を乗せます。
2.そのまま体重を乗せている方の脚にかけます。
3.乗せてある脚のつま先をゆっくりと内側(親指側)に入れます。

※ストレッチは痛みを軽く感じる程度にゆっくりと実施します。
※痛みが強く出る場合は中止してください。
※事故が起きないように安全に実施してください。

★足首を柔らかくする。

竹の青竹踏みを使い、手すりを持ちながら踏みつけます。その際に竹の上で万遍なく足の裏を踏みつけることにより、つま先が反ったり、垂れたりするので、足首も動かされるため、負担が少なく体重の重みを使って、関節の運動ができます。過去に捻挫を起こしている人や、足関節に痛みや不安のある方はご注意して、痛みが強く出る場合によっては中止ください。

★体の内側に対してのアプローチでは・・・、

●血行を低下させないように努めているのか?
●体を冷やさないように努めているか?
●内蔵のメンテナンスをしているのか?
などです。

「たかが腰痛、されど腰痛。」腰痛からいろいろな弊害が他の箇所に発症してしまい、また他の箇所に原因がある結果として、腰痛を発症する場合があります。みなさんがお抱えの腰痛に対して、何が問題なのか?、治療するにおいても、予防策を取ることにおいても、ここ腰痛のが要なのです。鍼灸マッサージは腰痛に対して、非常に効果的な治療手段です。私もハンマー投げを行っていた時代に腰痛を発症し、鍼灸マッサージでケアしながら行っていました。一治療家としても、一患者としてもおススメな治療手段です。

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