デイサービス 機能訓練|リハビリの内容 今できる能力を、少なくさせるな!

ご存知の通り、街中を見ても、ネットで調べても、デイサービスは、たくさんあります。
昨今は、【一般型】・【機能訓練型】・【認知症対応型】・【カジノ型】など様々です。
今回は私が実際に行っていた機能訓練(リハビリ)の一部をご紹介いたします。
基本的にマシンは使用しません。
マシンを使用して目的の筋肉を動かすことが、実生活の動作につながるかどうかが問題です。
私がハンマー投げをしていた時代でもマシンを使っていません。重りを使って行なっていた筋力トレーニングは3種類のみです。
仮に何kgを持ち上げたからといって、重量挙げ(ウェイトリフティング)以外のスポーツには関係がない話です。
日常生活にも同じことが言えます。子供をみれば筋力が相応あれば、動作は可能です。問題となるのは筋肉の質・関節の可動性などが動作に大きく反映してくるわけです。
「筋力をつける」
一般的に聞こえはいいのですが、どのように実施するのかが問題です。
トレーニング方法(運動負荷・時間・回数・途中休憩の有無など)も色々とあります。
どのトレーニング方法を選択するのかで、後々に影響してきます。
鍼灸マッサージ治療も同様です。
評価(診断)→運動メニューの構成(鍼or灸orマッサージ)→実施(施術)→評価(施術後の診断)→・・・
と、ご本人の体を見極めた上で、適切なメニューを実施していくことが肝心なのです!
実施するだけが、目的ではありません。
ここが先生の腕の見せ所になってきます。
もちろんですが・・・
筋力が高まれば、立ち上がり・歩行などが安定する人もいます。
しかし、そのケースでは、元々の筋力が低かったことが原因と考えます。
熱心に筋力トレーニングを実施することにより、かえって外側(アウターマッスル)の筋肉をつけ過ぎてしまう場合があります。
関節の可動域が少なくなってしまったり、固くなった筋肉やその筋肉が付着する骨に負担が大きくかかる場合があり、高齢者(特に骨が弱くなっている方)には、より負担が大きいです。
実際のところ、
利用者さんも「筋力をつけたいです!」「体がガッチリとしたいです!」と言って、機能訓練やリハビリをする人はいませんでした。
そして、デイサービスの機能訓練は、機能訓練加算があり、お金に関わることなので、日常生活に不安のあるご本人・ご家族は真剣かつ、必死な方が多いです。
いつまでも元気で健康でいたい気持ちは、どんな環境であっても変わりません!
だからこそ、実際に訓練をするご本人、ご本人のためを思う・見守るご家族に対して、熱く指導していくのです。
お悩みを改善させるための機能訓練
日常生活において、
「立つ」「歩く」「応用歩行」「階段昇降」の移動
「箸・スプーンなどの食事動作」「湯船の入出」「排泄時の安定性」の三大介護
などの基本動作から、
「車の乗り降り(車も色々種類があります)」
「買い物(行きと帰りでは、荷物の問題があります)」
「洗濯(物干しに重い洗濯物をかける)」
など応用動作まで、課題や目的が皆さん異なります。
では、なぜ機能訓練・リハビリをするのか?
これらのことが困難になるからこそ、介助動作・介護を要することになってしまいます。
それではご本人も辛いですが、ご家族も見ていて辛い、施設においては職員の手も足らなくなってしまいます。
ご本人の体つきや能力、問題となる動作や環境を踏まえた上で、トレーニングを企画・実施・評価して、機能訓練やリハビリを行わないと、意味もありません。
ただ、私に求められていることが様々あったので、個別対応で1対1にて技術を指導していました。正直いって、時間が足りません。だからこそ、焦点を絞ります。
筋力維持・向上は、機能訓練以外に、アクティブなレクリエーションや、時間内においての移動などでも、運動負荷にもよりますが、対応していくことは可能です。
また、
機能訓練・リハビリに精通した職員がいれば、理学療法士・機能訓練指導員と相談した上で、日常生活の中で、利用者が間違った動作をした時に、直ぐに指摘することができます。
このことにより、常に“クセ”を改善することで、専門の機能訓練・リハビリと相乗効果になります。
運動能力の機能訓練を重視するなら
機能訓練指導員は機能訓練・リハビリの専門職なので、むしろ利用者の個々の動きを、
「もっと楽に動かしやすくする」
「もっと負担をかけないようにする」
などの運動学を重視した指導員がいるデイサービスがおススメであり、1(利用者)対1(指導員)にて訓練やリハビリが実施されていたらベストです。
その中でも、ご本人様と指導員との信頼関係が構築できれば、より結果が現れます。
ご本人様のやる気と体力改善が、ご家族の精神的・肉体的負担を減らしていけることは、実証済みです。
まとめ
今はどのように機能訓練やリハビリを実施しているのか?
またご本人・ご家族が機能訓練やリハビリについて、お考えなのか?
は、当時の時代背景と比較しても、実施方法・考え方も変化しています。
一番の目的は転倒などケガや病気をせずに、今できる能力を少なくさせないことです。
その場の能力に応じた機能訓練やリハビリを実施するのか? 一歩先を見据えて、現在の機能訓練・リハビリをしていくのか?が、今後において、非常に大きいのです。
ちなみに、認知症対応の機能訓練・リハビリも個々に異なります。
要介護のご本人様、携わっておられるご家族様、ご参考にしていただければ幸いです。
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