鍼灸には治療方法が2種類! 痛みをすぐに取り去る“局所改善”の治療法と、“体質改善”を目的とした治療法。 その違いとは?

◎鍼灸治療は受けたいと思う! でも…、自分の症状はどのような治療法が合うの?
◎鍼灸治療を受けた。でも…、自分の思っていた所と違うところに鍼や灸をされたのはなぜ?
など、鍼灸の治療法に興味のある方や、実際に鍼灸治療を受療されて、疑問に思われた方に読んでいただきたいです。
東洋医学を基本とした鍼灸治療には、治療方法が2種類あります。
「標治法」と「本治法」です。
主に局所治療・急性症状に対してのアプローチをする標治法とは…
出現している症状の部位を局所的にアプローチをして、症状を改善させていく方法です。
例として、“肩こり”ならば、首・肩の局所に治療を施します。症状が出現している首・肩こりに、直接治療を実施するので、症状が軽減します。
みなさんも実際によく行っている「痛いと感じる所に、湿布を貼る。」ことも「標治法」の一つです。
しかし、この治療法で改善させられるのは、純粋な首こり・肩こりです。
症状の剪定であるため、原因が改善されていない場合があります。再び首こり・肩こりを発症しやすくなります。
主に原因対処・体質改善・慢性症状に対してのアプローチをする本治法とは…
出現している症状を治すのではなく、症状を出している原因にアプローチをし、症状を改善察させていく方法です。
例として、“肩こり”ならば、肩こりを起こしている局所以外の原因を探ります。
例えば目の疲れが原因の肩こりであるならば、目の疲れに効果のあるツボを使用することで、首や肩の局所以外のツボも併用しながら首こり・肩こりの治療を実施します。
この場合、「目の疲れを改善させなければ、肩こりの症状は軽減しても、改善までは難しい!」といった治療法です。
「本治法」は鍼灸マッサージ治療を実施する上で非常に重要であり、原因となる場所と症状が出ている場所が異なる場合に非常に有効です。
みなさんがお抱えの症状は千差万別です。解決法はそれぞれ異なります。
当院に初めてご来院される方は、「首の寝違いやぎっくり腰などの急性症状の方」「症状が進行している方」や、「どこにいっても改善しない方」など、症状が長い状態や重い状態でお見えになられることが多いです。
ひとえに症状といっても、みなさん各々に原因や経過状況が違うため、同じ部分に痛みなどがあっても考え方は異なります。
問診や触診などで身体状況などを見極めたうえで、それぞれに対応した鍼灸マッサージや骨格調整の施術法・治療法にて各所にアプローチが必要です。
寝違い・ぎっくり腰などの動かすと「鋭い痛みが出る。」や「動かせない。」などの急性症状には標治法が基本になります。
慢性的な首こり・肩こり・腰痛などや、「局所治療(標治法)を受けたけど症状が改善しない。」「じっとしていても重だるい。」「“寝違い”や“ぎっくり腰”の手前のヤバい状態!」には本治法が基本となります。
急に痛みを感じた時には標治法も効果がありますが、痛みがなくなりそのままの状態にいることで、次に痛みが出現してしまうまでの間隔が短かかったり、発症した時の痛みの強さが大きくなったりします。
痛みがなくなった後からが、予防の始まりです!
「標治法」・「本治法」という二つの治療方法がある中で、お悩みの症状とこの先に向けての健康について、先生とお話ししながら体を整えていきましょう!
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