ぎっくり腰ならぬ、突然発症する『ぎっくり首』が危ない!

鍼灸マッサージを通じて、皆様の元気と笑顔をサポートする、八王子の必殺仕事人こと、鍼灸マッサージ治療室 もみじ鍼灸治療室院長の小町です。
【トピックス】
今「ぎっくり首」が非常に問題になっています。
首がぎっくり腰のように、力を入れられない状態です。
「ぎっくり首」と寝違えの違う点は、寝違えは寝て起きる時に痛みが生じますが、ぎっくり首は突然に発症する病態です。
起きている時でも首〜背中あるいは肩甲骨にかけて痛みが走り、首が動かなくなるのが特徴的です。
また、体を横にしてしまった場合、痛みが生じるため首が動かせないので、起き上がることが困難になります。トイレなど日常生活に支障をきたしてしまいます。
「ぎっくり首」の原因とは…
「筋肉の過緊張により、動かすと痛みが生じる。」原因が最も多いです。
あからさまに原因があれば分かるのですが、患者様の中ではちょっとした時に突然発症するので、問診時では記憶をたどっていくしかありません。
ここが「何かを拾おうとした。」などの、動作が原因として発症するぎっくり腰とは少し異なる部分だと思います。
首はいろいろな筋肉が関連されてあり、動かす・支えることにより成り立っています。
首は立っていても座っていても、常に支える筋肉が働いているため、それらの筋肉の疲労の蓄積により、首に力を入れられない状態になります。
ここ最近は姿勢の問題から、首こりになってしまうことが非常に問題になっています。
肩周りを動かし過ぎて首がこってしまうというよりも、同じ姿勢を続けてしまっている結果、首がこってしまうといった問題です。
なぜ起こってしまうのかというと、
“支える筋肉”と“動かす筋肉”とのバランスが問題です。
★首が前に傾げるまたは、前に出てしまうために起きる
スマホを見る時や操作する時に、首を前に傾げてしまうことにより、首の後側の筋肉が伸展・緊張により負担がかかるために発症してしまうタイプ
またパソコンを操作することやテレビを見る時に、首が前に出てしまうことにより、首の後側の筋肉が伸展・緊張により負担がかかるために発症してしまうタイプ
★机の高さが合わないために発症する
机の高さが合わないために、キーボードやマウス操作、文筆などで、肩をすくめることにより肩甲骨が挙上し、僧帽筋などが過緊張を起こすために発症してしまうタイプ。
★肩に力が入りやすい人、緊張してしまう人
肩甲骨が挙上してしまい、僧帽筋などが過緊張を起こすために発症してしまうタイプ。
★動かす筋肉と支える筋肉のバランスが悪い人
動かす筋肉と支える筋肉がアンバランスな場合、動かす筋肉も支える筋肉の役目を担うため、負担がより生じてしまうために、疲労が蓄積して発症してしまうタイプ
支える筋肉の首こり解消が問題です。
このように首の症状には、正確な位置にバランスを整えることで負担が改善できます。
仮に正確な位置に改善したとしても、首を支える筋肉は深さがあるため、一般の方が筋肉を揉んでも手が届かない場合があります。
あとよくある質問なのですが、首の深い筋肉(インナーマッスル)を和らげるのには、“鍼”が一番効果的です。
しかし局所治療で動かす筋肉だけをほぐしても、一時的に頚部のバランスを整えたとしても、問題となる深い所にある支える筋肉をほぐしていない限り、時間の経過とともに、元の状態に戻りやすくなります。
これが繰り返されることで発生する、“痛みが積み重なっていくスパイラル”です。
動かす筋肉だけほぐす→矯正→痛みが軽減する→動かせる→支える筋肉はほぐれていないので頚椎が元に戻る→動かす筋肉だけほぐす→・・・・・・・・
これらを繰り返していくうちに、頚椎に負荷が増していく恐れがあります。時間は過ぎていき、その骨や関節への負担が、加齢による骨や軟骨の代謝不良と重なり、頚椎の変形につながることがあります。
首に関する筋肉は、体の広範囲に渡り広がっています。
その人の生活により、それぞれ縮んで硬くなっている筋肉〔等張性収縮〕もあれば、力が入っている時間が長くて硬くなっている筋肉〔等尺性収縮〕もあるのです。
両方の筋肉をほぐすことが症状を改善させていく方法です。
また頚椎の捻挫と診断されたことがある人は捻挫したことによって、頚部(首)を支える力が緩い状態なために、弱い患部を動かす筋肉で固めている状態です。
この状態が続くと、外側の動かす筋肉などにより負担がかかるため、頚椎の関節のバランス状態が変化してしまい、後遺症が続いていくわけです。
頚部は命に関わる大事な部分!
頚部を通過する血管においては、脳・顔面の器官に関係しています。また呼吸器系では気道があり、消化器系では食道があります。
神経も呼吸器など生命を主る部分や、四肢の運動まで影響が行き渡る大事な部分です。
頚部の痛みにより、筋緊張を高めてしまい、血管を狭めることで組織への栄養不良、老廃物・疲労物質の排出の不良により、余計に症状がひどくなってしまうことが非常に問題です。
また首を無理に矯正したり、意識的に首を動かしてポキっと鳴らすのは非常に危険です。
国家資格を持った施術家による治療を受けて症状を改善させ、ご自宅や職場などでストレッチ等のセルフケアをしていくことが重要です。
頚部の筋緊張を和らげるストレッチは、こちらをご覧ください。
みなさんもこの機会に首こり・肩こりを解消して、ギックリ首を防いでいきましょう!
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