ぎっくり腰は、予防ケアが大切です!

皆さんは、ぎっくり腰になったことがありますか?
本日は、ご自宅でぎっくり腰になり、治療室までお越しになれないほどひどい状態でしたので、往診にて、治療をさせて頂いた方のお話です。
本当に動けないぎっくり腰
その方は佐藤さん(仮名)。女性でご年配の方です。
家で腰をかがめて物を取ろうとした拍子に、腰に電撃が走り、そのまま蹲って動けなくなりました。と、ご家族の方にご連絡を頂きました。何度もぎっくり腰にはなっているけど、今回は一番ひどいとか。
私は慌てて、往診セットを持って、佐藤さんのお宅に向かいました。
佐藤さんは、台所で蹲ったままでした。
私「これは、重症だな。」
直感的に思いました。
しばらくそのままの姿勢で、処置を施し、少し痛みが和らいだので、ご家族の方と共に、介抱しながら隣の部屋に敷いてもらった布団に寝て頂きました。
その移動距離はわずか5m。かかった時間は、30分です。
日常の何気ない動作に原因があります。
ぎっくり腰は、重いものを持ったり、棚の上のものを背伸びして取ろうとしたり、何かの動作によって、起こることが多いのですが、私は、動作よりは、日常の生活において、腰に負担のかかる生活をしていないかを意識して、お話しを聞くようにしています。
多くの場合、ぎっくり腰が発症してしまう理由が、日常の生活の中に隠れているからです。
それを突き止めておかないと、治療して、痛みが軽減して、寛解した場合でも、また同じことを繰り返してしまい、ぎっくり腰になってしまいます。
佐藤さんの場合は、毎日ぬか床を手でこねて、ひっくり返す作業が怪しく感じました。立派な漬物樽があって、毎日中腰で、ぬか床をかえすそうです。
まずは痛みをできるだけ軽減させること。
治療はこのようにまずは問診から始め、触診をし、状態の把握に努めます。
そして、状態の把握をしましたら、佐藤さんに、今日の治療方針と、今後の治療方針をお話し、まずは痛みを軽減させて、少しでも楽に日常生活が出来るようになることを目標としてご了解頂ききつつ、治療を開始します。
なかなか手強い状態ではありましたが、治療したことで、痛みも軽減し、寝返り程度なら出来るようになりました。
佐藤さんからは「まだ違和感が少し残っていますが、治療前に比べると、雲泥の差で、痛みも少なくなりました。ありがとうございます!」と喜びの声を聞くことができました。
痛みが軽くなっても、痛めている事に変わりはありません。
当日は、これで帰宅し、翌日、今一度、往診しましたところ、佐藤さんご本人が、出迎えてくれました。
私「もう、立って歩くことができるのですか!?」
私はちょっとびっくりして、声をかけると、
佐藤さん「はい、なんとか。痛みはありますけど、動けないほどではないです。」
と、満面の笑みで答えてくれました。
私は、嬉しいながらも、「痛みが少なくなっても、痛めている事に変わりはありませんので、ここで無理をすると、悪化するかもしれませんから、十分に注意してくださいね。」とお話ししました。
本当の原因は、別なところにありました。
私は、今一度、治療をしながら、じっくりとお話しを聞きました。昨日はぬか漬けの床返しがよろしくないなーと思いましたが、実は、毎朝、畑仕事を1時間ほどされるそうで、これまた中腰で、雑草を刈り取られるそうです。
佐藤さんにしてみると、毎日のことなので、そんなことが体に触るとは、夢にも思わなかったそうですが、これもぎっくり腰の可能性につながることをお話しさせて頂き、ご無理をせずに、様子を見ながらやって頂くようにお願いいたしました。
ぎっくり腰を起こさないようにするには…。
その後と、元気になられた佐藤さんは、「歳だからケアをしないとね。」と言いながら、月に一度、治療院へ通って頂くようになりました。
「気をつけるようにしてくださいね。」とお伝えはしますが、そもそも毎日、無意識にやっていたことですから、ついつい忘れて無理をしてしまいます。
佐藤さんは、そのことに気がつき、月に一度、先生に診てもらえば大丈夫!と考えられたそうです。
普段のケアももちろん大切ですが、他者に診てもらうことによって、わかることもあります。無理をしないように意識をしつつ、定期的なメンテナンスを受けられることをオススメします。
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